平成25年11月10日 発達障害講演会 アンケートからの回答 その7

質問7

発達障害は遺伝的要素があると聞きます。子供だけではなく父親も発達障害の場合、父子関係もうまくいきませんし、夫婦関係もうまくいきません。どうしたらよいのでしょう?

 

回答

夫が発作のように口汚くののしったり、一方的に人を責めたり、言葉の暴力をふるったりする時は、てんかん発作と一緒で脳の病気でなっているだけです。それが家庭内暴力(DV)になる場合は逃げるしかありません。子供とプチ家出をしましょう。その時に子供が下手に母親をかばったりすると、親子の境界の問題など、別な問題が出てきてしまいます。子供に間に入ってもらわない方が良いです。夫が爆発する前に出している小さなSOSを見逃さないことが大切です。小さなSOSとは例えば、面倒な問題が起こると気がめいるとか、仕事帰りの時は機嫌が悪いとか、置物の向きがちょっと変わっただけで不機嫌になるとか、要するに顔つきを見ればわかるような気分の変化です。我慢がたまると爆発します。そういう時は落ち着ける環境を作ってあげることが大切です。

 

夫がアスペルガーだと、子供と父親のコミュニケーションが成り立たなくなります。夫をいくら変えようと思っても、本人が納得しない限りうまくいきません。それには長い時間がかかります。その時は、お母さんと子供との間で信頼関係を築くことが優先されます。